歴史研究へのご協力のお願い 相馬伸一(佛教大学 教育学部) 2023/5/3(水) 10:28 |
神田区人物誌より |
帝都復興記念写真帖より |
大正末期から昭和10年くらいまで神田錦町3丁目に居住した竹山安太郎という人物の子孫の方にたどりつけないかと調べています。 竹山安太郎は、チェコスロヴァキア(現在のチェコとスロヴァキア)の初代大統領のトマーシュ・マサリクと日本人として最初に面会した人物です。また、シベリア出兵にも参加し、ロシア帝国の軍人アレクサンドル・コルチャークとも面会しています。 かなり大部の書物を3冊出版していますが、当初、ほとんど手がかりがつかめませんでした。しかし、1929年に発行された『神田区人物誌』にかなり詳細な記録があることがわかりました。 その他の記録とあわせると、1872年に千葉県に生まれ、神田の国民英学会で英語を学び、千葉県庁、神奈川県庁、警視庁で通訳をし、シベリア出兵に参加して帰国した後、錦町3丁目で日東館という旅館を経営したことがわかりました。神田にあった東京工科学校の写真には日東館の電柱広告が写っています。 竹山安太郎の著作はやはり錦町3丁目にあった日東出版社から出ており、その代表者は二男の信道氏となっています。日東出版社という会社の出版履歴は1980年代まで見出されますが、戦後、別の方が同名の出版者を興されており、関係はないと思われます。 竹山信道氏は、1960年代までイイロ印刷という会社を経営されていたことは確認できました。しかし、その後の動向がわかりません。 竹山安太郎は、シベリア出兵の記録の一部を出版していますが、中断しており、未刊の原稿等があれば、歴史研究にとって価値があると思います。神田の歴史にお詳しい方のご教示をいただけましたら有難いです。
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